対応症状
Jones骨折について
めぐり整体代表の菅井謙介です。いつまでも元気で、好きなことを続けてもらう身体づくりを提供することで、地元である下野市小金井への恩返しができたら幸せに思います。
詳しいプロフィールいつもブログをお読みいただきありがとうございます。栃木県下野市にあります「めぐり整体」代表の菅井です。今回は、Jones骨折について書いていきたいと思います。この骨折は足の第5中足骨の骨折で難治性といわれています。スポーツをされている方に多くみられ、ステップやジャンプ動作の繰り返しによって起こる疲労骨折です。早期復帰を望む場合には手術が選択されます。このブログを読むことでJones骨折に対する理解が深まり、対策もとれるようになります。
Jones骨折についての整形外科的知識
Jones骨折は第5中足骨基部の疲労骨折で、厳密には第5中足骨近位端から約2cm前後の部位の骨折をいいます。外傷によって発症することは少なく、基本的には前足部荷重でのスポーツ動作の繰り返しにより発生すると考えられています。第5中足骨基部は解剖学的に血液の供給が乏しく、短腓骨筋腱や第3腓骨筋および底側中足間靭帯などの付着部が近いために骨癒合が得られにくいです。そのため、難治性の骨折とされています。
症状は、第5中足骨基部の違和感や運動時痛などですが、完全骨折に至るまでは無症状のこともあります。完全骨折に至ると激痛により歩行不能となり局所の圧痛や腫脹も明らかとなります。
第5中足骨骨折の血液供給について
第5中足骨の骨折にはJones骨折の他に、第5中足骨の基部の骨折であったり、骨幹部に近いところの骨折があります。Jones骨折は第5中足骨基部から約2cm前後の部位です。それぞれ、近いところの骨折なのですが、血液供給に大きな違いがあります。 Jones骨折の部位のみ血行不良ですが、他の部位は、血行は良好となっています。血液供給がある方が当然治りは早くなります。
Jones骨折の発生因子
Jones骨折の発生因子として有力と考えられているのは、スポーツ動作中に前足部が外側荷重になることによる、第5中足骨への応力集中とされています。この原因としては、足関節可動域制限、股関節内旋可動域制限、足趾筋群・腓骨筋群の低下、足関節は内反傾向などがいわれています。
対策
手術をするにしても、しないにしても、前足部の外側荷重が問題となります。これまでの経験上、足関節や足部の機能改善のみで復帰できたケースは経験がありません。少なくとも、体幹・股関節にも介入が必要でした。体幹・股関節の機能改善やトレーニングにより身体の軸を作り、外側荷重ではなく、母指球に荷重できるようにトレーニング・動作練習をしていきます。
まとめ
・Jones骨折はスポーツ選手に多い疲労骨折で血液供給の観点から難治性の骨折といわれています。
・早期復帰を望む場合は手術が選択されます
・前足部の外側荷重が問題となります
・その要因は、足関節、股関節、体幹の機能低下により引き起こされます
・機能改善やトレーニングによって母指球荷重で動けるようにしていきます