対応症状

腱板断裂保存例について

肩腱板断裂
2022.03.14

めぐり整体代表の菅井謙介です。いつまでも元気で、好きなことを続けてもらう身体づくりを提供することで、地元である下野市小金井への恩返しができたら幸せに思います。

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いつもブログをお読みいただきありがとうございます!栃木県下野市にあります「めぐり整体」代表の菅井です!今回は、腱板断裂について書いていきたいと思います。腱板断裂は肩の痛みや可動域制限を引き起こすものです。この記事を読むことで、腱板断裂についての理解と対策を知ることができると思います。

腱板損傷/断裂とは

肩関節には、大別するとインナーマッスルとアウターマッスルがあります。インナーマッスルは肩関節を安定させる役割があり、棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋から構成されます。インナーマッスルは腱板と呼ばれ、腱板断裂はインナーマッスルが損傷/断裂することをいいます。腱板損傷/断裂が起こるきっかけは、肩関節に強い負荷、もしくは慢性的な負荷が加わることが多いですが、無症候性断裂といって、特にきっかけはないが加齢によって損傷することもあります。五十肩の場合も、腱板損傷が少なからず起きているともいわれています。

腱板損傷の理学所見

腱板損傷/断裂を疑う場合に、いくつかテストを行います。

ドロップアームサイン:座った状態で肩を90°外転位で保持してもらいます。そこからゆっくり下ろしたときに、腱板損傷があるとゆっくり下ろすことが難しくなります。親指を下に向けた状態で行うと著名になります。

ペインフルアークサイン:万歳したときに挙上角度60°~120°で痛みを生じます。

各種筋力検査:棘上筋、棘下筋、肩甲下筋の筋力検査を行います。損傷がある場合は、力が弱くなります。

夜間痛:夜寝るときに痛くなります。

インナーマッスル・アウターマッスル・肩甲骨周囲筋の協調

腱板損傷により肩に痛みや可動域制限が生じた場合に、他腱板の機能を高めたり、肩甲骨周囲筋やアウターマッスルとのバランスを調整することが大切になります。そこで、インナーマッスル、アウターマッスル、肩甲骨周囲筋の協調について書いていきます。

インナーマッスルの機能は、上腕骨頭を関節窩に押し付けて肩甲上腕関節での上腕骨の運動支点を形成するものですが、インナーマッスル単独で働くと骨頭を関節窩から下方に逸脱させるように働きます。これは、インナーマッスルの収縮ベクトルが主に下方に向かうことによります。アウターマッスルの一つである三角筋の収縮ベクトルは上方に向かい、これらが協調することにより上下方向にベクトルが相殺され、骨頭を関節窩に押し付けるベクトルが機能します。肩を動かす際には、インナーマッスルとアウターマッスルが協調的に働くと同時に、肩甲骨周囲筋も機能します。肩甲骨周囲筋は主に肩甲骨を動かす筋肉ですが、腱板損傷など肩の可動域制限がある場合、肩甲骨周囲筋をトレーニングすることで肩甲骨の動きが良くなり、痛みや可動域制限の改善が期待できます。

まとめ

・腱板損傷は肩のインナーマッスルの損傷のことを指します

・腱板損傷のきっかけは明確なこともありますが、加齢によって損傷することもあります

・インナーマッスルは肩関節を安定させる機能があります

・アウターマッスルと協調することで骨頭は関節窩に押し付けられます

・肩甲骨周囲筋は肩甲骨の運動に関与しますが、腱板損傷の場合、肩甲骨周囲筋のトレーニングによって肩甲骨の動きを改善することで、症状の変化を期待できます

いかがでしたでしょうか?今回は、腱板損傷について簡単に書いてみました。損傷が広範囲であったり、保存療法に抵抗する場合は手術が選択されことも多々あります。慢性的な肩の痛みや可動域制限でお困りの方は、インナーマッスル・アウターマッスルの強化や肩甲骨周囲筋のトレーニングをしっかりされることをお勧めします。

引用・参考書籍 関節機能解剖学に基づく整形外科運動療法ナビゲーション上肢・体幹

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