対応症状
肘後方インピンジメントについて
めぐり整体代表の菅井謙介です。いつまでも元気で、好きなことを続けてもらう身体づくりを提供することで、地元である下野市小金井への恩返しができたら幸せに思います。
詳しいプロフィールいつもブログをお読みいただきありがとうございます。栃木県下野市にあります「めぐり整体」代表の菅井です。今回は、肘関節後方のインピンジメントについて書いていきます。簡単にお伝えしますと、肘を伸ばしたときに生じる肘関節後方の痛みです。特に腕の使用頻度が高い人に生じやすいかと思います。この記事を読むことで、肘関節後方の痛みである肘関節後方のインピンジメントに対する理解と対策を知ることができるかと思います。
肘関節伸展時のインピンジメントの原因
肘関節後方の痛みは、肘を伸ばしきった際に発生することが多くあります。最終域では肘頭窩に肘頭がはまり込む必要があり、その際に何らかの原因ではまり込みが阻害されたときに生じるとされています。その原因としては、関節内の遊離体などが挟まる骨軟骨性の要因と、脂肪体や関節包など軟部組織が挟まる軟部組織性要因に分けられます。
骨軟骨性要因に関しては、手術が必要な場合がありますが、軟部組織性要因であれば、施術による改善が期待できます。
肘関節後方の解剖
肘関節後方の筋肉である上腕三頭筋内側頭は、肘関節後方の関節包に付着します。そのため、肘を伸ばす際に、上腕三頭筋内側頭が収縮し、関節包を後方に引き出すことでインピンジメント(挟み込み)を回避しています。それと同時に、肘関節後方には脂肪体が存在するのですが、関節包と同じように後方の引き込みによって挟まることを回避しています。関節包や脂肪体ともに、後方への引き込みによって挟み込みを回避するには、組織の柔軟性が大切になります。痛みの訴える方の多くは、柔軟性が欠如した状態がほとんどです。
対策
上腕三頭筋内側頭の収縮が関節包や脂肪体を後方に引き込むことで、インピンジメントを回避していますので、三頭筋内側頭がきちんと収縮する必要があります。そのためには、内側頭にも柔軟性が必要で、特に肩関節後方や前腕の緊張と関係があります。肩関節後方や前腕の調整を行うことで、三頭筋内側頭が収縮しやすくなり、インピンジメントを回避できます。また、肘関節アライメントも重要になり、骨配列が乱れることでも痛みに繋がることが多くあります。
まとめ
・肘関節後方インピンジメントは肘関節を伸ばしたときに起こります。
・主に骨軟骨性要因と幹部組織性要因に分かれます。
・骨軟骨性要因では手術が必要なこともありますが、軟部組織性要因では施術による改善が期待できます
・上腕三頭筋の収縮により関節包や脂肪体が挟まれるのを防いでいます。
・上腕三頭筋が収縮するには、三頭筋の柔軟性や前腕・肩後方の柔軟性が重要になります。
・肘関節の細かい骨配列のズレが痛みに関わっていることも多くあります。
いかがでしたでしょうか?今回は、肘関節後方のインピンジメントについて書いてみました。肘関節は肩関節と手関節に挟まれた関節であるため、両関節からの影響を受けます。また、筋膜的な繋がりから、頚部・肩甲帯、背部、前腕の緊張とも深く関係がありますので、肘関節のみでの対応では不十分なことが多いと思います。お困りの方はご相談ください。