対応症状

坐骨神経痛の原因はこれかも??梨状筋症候群について

坐骨神経痛
2021.05.03

めぐり整体代表の菅井謙介です。いつまでも元気で、好きなことを続けてもらう身体づくりを提供することで、地元である下野市小金井への恩返しができたら幸せに思います。

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ブログをお読みいただきありがとうございます( ^ ^ )よく皆様のから「坐骨神経痛で困っている」「坐骨神経痛と言われた」という声をお聞きします。お困りの方も多いのではないでしょうか?その原因の一つに、梨状筋症候群という絞扼性神経障害があります。今回は、梨状筋症候群について簡単にお話します。このブログを読むことで、梨状筋症候群の理解と、坐骨神経痛に対する対処法を知ることができると思います。

梨状筋とは何だ?

梨状筋は、仙骨前面から股関節の大転子という部位に向かって付着します。ちょうど、お尻のほっぺに位置していると思っていただいて大丈夫です。体の表面にある筋肉ではなく、深部にある筋肉です。股関節を外に開く外旋動作をする作用があり、股関節の安定性にも関与している筋肉です。

体を後方から見ています。青色の部分が梨状筋です。梨状筋はお尻のほっぺたの部分で深部に位置します。

梨状筋と坐骨神経の関係

右側の緑色になっている神経が坐骨神経です。梨状筋と坐骨神経との関係は、6つの型に分類されています。しかし、約9割の方は、梨状筋の下を坐骨神経が通過しています。

梨状筋が緊張していると絞扼されやすい

梨状筋症候群とは、梨状筋をはじめとする股関節外旋筋群と坐骨神経との間で生じる絞扼性神経障害で、殿部への軽微な外傷や、使いすぎによる梨状筋の肥厚が関与しているとされています。ですので、梨状筋が緊張した状態では症状が出やすくなると予想されるためストレッチなど、柔らかい状態を保つことが重要になります。

理学所見(テスト)

1 足の向きを内側に向けて、足を持ち上げます。殿部痛があれば陽性と判定します。

2 膝をおへその方に向けて、足を深く曲げていきます。殿部痛があれば陽性と判定します。

*正確な判断は、専門家にお願いしてくださいね。

対処方法

梨状筋症候群では、梨状筋をリラクゼーションすることが大切になりますので、自宅でできるものとしては殿部のストレッチです。

簡単にできるものであれば、椅子に座り、左ひざの上に、右足首を置き右ひざを外側に開いた状態で、体を前にゆっくりと倒します。この場合は、右のお尻に伸びている感覚があれば、お尻がストレッチされています。20秒程度、キープして数セット繰り返してみてください。

まとめ

1 梨状筋症候群は、梨状筋と坐骨神経との間の絞扼性神経障害である。

2 梨状筋症候群の把握には、理学所見(テスト)をとることが必要である。

3 股関節外旋筋のリラクゼーションと坐骨神経の滑走性を改善することが必要である。

今回は、梨状筋症候群による坐骨神経の絞扼障害についてお伝えしました。症状の改善には、お尻の筋肉を柔らかくすることが大切になります。もっとも、柔らかい状態を保っておければ、リスクを回避できますのでご参考にされてみてください。

引用図書 関節機能解剖学に基づく整形外科運動療法ナビゲーション

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