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成長期にみられる膝痛!オスグッド・シュラッター病とは?

オスグッド
2021.09.24

めぐり整体代表の菅井謙介です。いつまでも元気で、好きなことを続けてもらう身体づくりを提供することで、地元である下野市小金井への恩返しができたら幸せに思います。

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今回は、成長期にみられるオスグッド・シュラッター病について書いていきます。サッカー選手やバスケ選手に多い膝の前側が痛くなるものです。比較的、発生頻度は多いですので知っておいて損はしないはず。お子様がスポーツをされているのであれば、尚更知っておいてほしい内容です。この記事では、成長期スポーツ障害に多いオスグッド・シュラッター病のご説明と原因や対処法について書いていきたいと思います。

オスグッド・シュラッター病とは?どうすればいい?超簡単まとめ

・オスグッド・シュラッター病とは、成長期スポーツ障害の代表疾患です。

・オスグッド・シュラッター病は、脛骨粗面部(スネの上の方)に発症する成長期骨端症で、大腿四頭筋による(大腿部の前側の筋肉)牽引力が原因とされています。(膝の曲げ伸ばし)

・治療の主体は保存療法であり早期のスポーツ復帰には大腿四頭筋の柔軟性改善が必要です。

・症状が改善されない場合は、股関節や足関節、体幹に問題があることが多いです。

オスグッド・シュラッター病に関する知識

脛骨粗面(スネの上)の骨の発達過程はA期・B期・C期・D期のように4つに分類され成長に伴い徐々に骨ができてきます。簡単にお伝えすると、B期とC期が力学的に骨が弱い時期(小学校高学年から中学校)にあたり、その時期に大きな負担がかかると症状が発症しやすいです。

力学的に骨が弱い時期に、大腿四頭筋(膝の伸ばす筋肉、太ももの前側)による張力(引っ張る力)が繰り返し生じることによって、脛骨粗面部に炎症、部分的剥離、微小裂離骨折が生じる説が一般的です。特徴としては、脛骨粗面部の圧痛(押して痛い)、膨隆(腫れ)、膝の曲げ伸ばしに抵抗をかけると痛いなどがあげられます。また、しゃがみ込みで痛みが増したり、痛みで曲げられないことも少なくないです。

もう少し詳しく説明します

お伝えしたように、小学校高学年から中学校の時期に発症しやすいとされています。それは、脛骨粗面が力学的に弱い時期であることがあげられます。これに加えて、骨は弱いのですが大人の骨に変化している成長期でもあるため、骨は長くなります。そうなると、筋肉は相対的に短くなり筋肉の張力が上がってしまいます。それも、脛骨粗面を引っ張るストレスになっています。この時期は、運動量も上がり、スポーツ活動でのジャンプ動作、着地、カッティング、切り返し、ストップ動作など体重以上の負荷が膝に加わることも要因となっています。

施術はどんなことするの?

痛みを取っていくために、まずは大腿四頭筋や膝周囲の緊張を取り除いていきます。筋肉は硬くなった状態にあるので、緩ませて膝にかかる負担を減らしていきます。膝は大腿四頭筋のみではなく、膝周囲の靭帯や関節包、脂肪組織にも介入し、痛みを取り除いていきます。また、膝関節のみの介入では痛みが引かないこともあるため、その場合は、足関節や股関節、体幹に介入し、膝にかかる負担を取り除いていきます。不良姿勢や猫背は、痛みを助長する原因ですので、そこも改善していきます。

まとめ

・オスグッド・シュラッター病とは、成長期スポーツ障害の代表疾患である。

・骨の成長期(骨が弱い時期)に発症しやすい。

・筋肉の柔軟性がなくなることで膝に負担がかかる。

・膝の柔軟性を改善することが大切である。

・足関節や股関節、体幹へのアプローチも必要な場合も多い。

いかがでしたでしょうか?今回は、オスグッド・シュラッター病について書きましたが、何かひとつでもお役に立てれば嬉しく思います。経験上、痛みを長期間我慢し、脛骨粗面の状態が悪くなればなるほど、炎症が続き、治りが悪い傾向にあります。我慢せず、早めの対応を心がけましょう。

引用図書 改訂第2版 関節機能解剖学に基づく整形外科運動療法ナビゲーション下肢               

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