対応症状

若い女性に多い膝前面痛について

膝前面痛 AKPS
2021.11.08

めぐり整体代表の菅井謙介です。いつまでも元気で、好きなことを続けてもらう身体づくりを提供することで、地元である下野市小金井への恩返しができたら幸せに思います。

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いつもブログをお読みいただきありがとうございます。今回は、女性に多い膝前面痛(anterior knee pain syndrome)について書いていきます。どんなものかと言いますと、膝のお皿の周りの痛みを訴えるものの、関節には問題がないものをいいます。発症年齢は13~14歳と若く、女性に多いです。いつも痛いわけではないので軽視されがちですが、ご説明していきます。このブログを読むことで、膝前面痛(AKPS)について理解が深まると思います。

膝前面痛とは(anterior knee pain syndrome)

特徴として、発症年齢は13~14歳であり女性に多いと言われています。関節にも問題はなくお皿(膝蓋骨)周辺の痛みがあります。常に痛いわけではなく、階段昇降や体重をかけた時に痛みが強く出るとされています。これといった原因はないのですが、膝蓋骨の位置(Qアングル)が痛みと関係しているのではないかと言われています。

Qアングルについて

膝蓋骨中央と骨盤(ASIS)を結んだ線と、脛骨粗面を結んだ線の成す角度をQアングルと言います。少し難しいので、膝蓋骨の位置を表すものと考えてください。このQアングルは通常13°~15°とされていますが、膝前面痛のある患者さんではQアングルが増大していると言われています。つまり、膝蓋骨の位置が悪くなっているということです。

膝蓋骨の位置

膝蓋骨の位置を決定する要因は大きく分けて2つあります。1つ目は、股関節や足関節に問題がある場合、2つ目は、膝蓋骨周囲の硬さに問題がある場合です。

1つ目は、体幹や股関節周囲の筋力・柔軟性の低下、足関節の不安定性により膝が内側に入るknee in toe outのアライメントになるとQアングルは増大します。膝関節は、股関節と足関節に挟まれた関節ですので、2つの影響を強く受けます。

2つ目は、膝蓋骨周囲の硬さです。膝蓋骨は、周囲の靭帯や筋肉が付着しているため影響を強く受けます。これらが上方向、内側方向、外側方向にバランスよく牽引することで、膝蓋骨が正しい位置にあります。ですが、内側の筋肉より外側の筋肉が張ると、バランスが悪くなり膝蓋骨が外側に引っ張られます。その結果、膝蓋骨が外側に偏位してしまいます。

膝蓋骨の不安定性

膝蓋骨が外側に偏位することで、アンバランスな状態となり関節が不安定になります。長く続くことで、外側の組織が硬くなり、それがあることで内側の筋肉に力が入りにくくなり悪循環となります。AKPSの方は、このような状況にあると言われていますので、改善が必要であると考えられます。

膝蓋骨の位置を改善させる方法

股関節や足首に問題がある場合は、そちらにアプローチすることで膝関節のアライメントは整っていきます。膝関節外側に硬さがあり、膝蓋骨が外側に偏位している場合は、外側の硬さを改善しながら、内側の筋力強化を行います。

まとめ

・膝前面痛(AKPS)は若い女性に発症しやすくQアングル増加と関係があると言われている。

・Qアングルとは、分かりやすくいうと膝蓋骨の位置を表したものである。

・膝蓋骨の位置が悪くなる原因は、股関節や足関節、膝蓋骨周囲の硬さの影響がある。

・膝蓋骨は外側上方に偏位しやすく痛みに繋がりやすい。

・AKPSは、膝蓋骨の偏位が関係していると言われている。

いかがでしたでしょうか?膝前面痛に関しては、レントゲンでは問題がないため原因特定が難しい傾向にあるようです。また、毎回痛いわけではないため軽視されがちかもしれません。思い当たる方は、専門家へのご相談をお勧めいたします。

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