対応症状

膝の痛みを引き起こす鵞足炎について

鵞足炎
2021.11.29

めぐり整体代表の菅井謙介です。いつまでも元気で、好きなことを続けてもらう身体づくりを提供することで、地元である下野市小金井への恩返しができたら幸せに思います。

詳しいプロフィール

いつもブログをお読みいただきありがとうございます。栃木県下野市にあります「めぐり整体」代表の菅井です。膝の内側が痛いという方に向けて、鵞足炎について書いていきます。膝の痛い理由が「軟骨が減っているから」とか「関節の内側が狭いから」とかではないかもそれません。この記事を読むことで、膝の内側の痛みに関係する鵞足炎について理解が深まり、対応策が見つかると思います。

鵞足炎とは

大腿内側に付着する縫工筋、薄筋、半腱様筋から構成され膝内側の部位を鵞足といいます。その部位の炎症のことを鵞足炎(鵞足筋腱炎と鵞足包炎に大別)といいます。鵞足と内側側副靭帯との間には鵞足包というものがあり、鵞足筋腱の滑走性を高めて摩擦を減じています。また、鵞足部には痛みを感じる侵害受容器が多く存在するといわれており、繰り返し加わるメカニカルストレス(捻じれ、牽引、摩擦)により痛みを引き起こす可能性があります。

鑑別テスト

鵞足を構成する筋肉は縫工筋、薄筋、半腱様筋ですので、どの筋肉が一番痛みに関与しているか検査する必要があります。それぞれ筋肉の走行が異なるため、選択的にストレッチを行い、伸張ストレスを加えることが可能となります。また、3つを分けて触診し圧痛の有無や筋緊張の程度を評価し、どの筋肉が一番痛みに関与しているか判断していきます。

スポーツ障害による鵞足炎

スポーツではオーバーユースとして、鵞足炎がみられます。多くの選手は、膝が内側に入るアライメント(大腿内旋・下腿外旋)を呈しており、この場合は、鵞足部に伸張ストレスが加わって痛みが生じていると考えられます。改善には筋緊張の改善と下肢アライメントの修正が必要になります。

変形性膝関節症に伴う鵞足炎

変形性関節症に伴う鵞足炎では、膝が外側に開くアライメント(大腿外転外旋・下腿外傾内旋)を呈しています。歩行時は、大腿骨が下腿に対して相対的に内側に偏位する際に、大腿骨内側を走行する鵞足に圧迫するようなストレスが加わります。改善には、同様に下肢アライメントの修正が必要になります。

鵞足炎に対するアプローチ

スポーツ障害や変形性膝関節症のように、X脚でもO脚でも鵞足部に加わるストレスは異なりますが、鵞足を構成する筋肉の緊張を整え、下肢アライメントを修正する方向性は同じです。

X脚であれば、股関節の外旋制限や下腿の内旋制限の改善、殿筋のトレーニングなどを行いアライメントの修正を図ります。O脚であれば、股関節屈曲・内旋可動域の改善、膝伸展・外旋可動域の改善、足関節背屈可動域の改善、内転筋のトレーニングなどを行いアライメントの修正を図ります。

いかがでしたでしょうか?膝関節内側の痛みには色々な種類があります。鵞足炎はその中の1つで改善できる可能性が高いものです。膝内側の痛みにお困りの方は、参考にされてみてください!

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