対応症状

すねの内側に痛みが出る伏在神経障害について

伏在神経障害
2021.12.13

めぐり整体代表の菅井謙介です。いつまでも元気で、好きなことを続けてもらう身体づくりを提供することで、地元である下野市小金井への恩返しができたら幸せに思います。

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いつもブログをお読みいただきありがとうございます。栃木県下野市にあります「めぐり整体」代表の菅井です。今回は、伏在神経障害について書いていきたいと思います。痛みは膝よりも下で、すねの内側(膝下から内くるぶし)に出ます。特に、膝や足首の検査をしても何も問題がないのが特徴です。この記事を読むことで、伏在神経障害に対する理解と対処法が分かるかと思います。

伏在神経障害とは?

伏在神経とは大腿神経から枝分かれし、大腿部の内側を走行する神経です。伏在神経は、大腿内側で筋肉の間を走行するのですが、その筋肉の緊張が高くなると伏在神経を絞扼して神経を刺激します。伏在神経は下腿内側(膝下内側から内くるぶし)の感覚を司っていますので、痛みは下腿内側に現れます。このことを、伏在神経障害(ハンター管症候群)といいます。

内転筋管の解剖とハンター管症候群について

内転筋管(ハンター管)は、大腿遠位内側に存在し、大内転筋の腱性部が停止する間にある内転筋裂孔と広筋内転筋腱板とにより構成されています。この管内を大腿動脈、大腿静脈、伏在神経が通過しており、前方は縫工筋に覆われている為、縫工筋下管とも呼ばれます。ハンター管症候群は、この管内で生じる伏在神経の絞扼神経障害です。臨床症状としては、膝関節内側から下腿内側にかけての疼痛や知覚障害、同部位への圧迫による放散痛などが特徴です。明確な所見を認めない膝関節内側から下腿内側にかけての疼痛例では、内転筋管における伏在神経障害を念頭に置く必要があります。

どんな人がなるの?

主に、下肢のアライメントに問題がある方に症状として現れている印象があります。足がスッとまっすぐでない場合は、なる可能性もありますが、分かりやすくO脚とX脚で分けるとX脚に多い印象です。膝の捻じれや重心位置が、縫工筋や内転筋の緊張を高めることで伏在神経を絞扼してしまいます。

アプローチについて

症状を改善するには、縫工筋や内転筋、内側広筋、内側ハムなどの緊張を緩めて伏在神経の絞扼を取り除けば症状は軽減していきます。また、必要があれば、伏在神経を触診しストレッチをかけていきます。局所に対する施術はこのように行い、あと大切になるのが、下肢のアライメントを整えることです。なぜ捻じれているのか、なぜ神経絞扼を引き起こしてしまったのかを判断し、そこを修正していきます。

下肢の捻じれについて

少なくとも骨盤・股関節、膝関節、足関節のバランスを考えなくてはなりません。膝は結果的に捻じれてしまいます。場合によっては背骨や肩甲骨、頚部のバランスを整える必要があります。例えば、頭が右に傾いている場合、そこでバランスを取るために全身に歪みや捻じれが生じるからです。

おわりに

いかがでしたでしょうか?今回は、伏在神経障害(ハンター管症候群)について書いていきました。痛みや知覚障害は下腿内側に現れます。膝と足関節には問題がありませんので、膝に治療をしても効果は薄いです。大腿内側での神経絞扼ですので、内ももの緊張が高くなっています。自分で内もものマッサージをしたときに痛みが出たり、下腿内側まで響くような場合は、伏在神経障害の可能性があると思います。

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