対応症状

足関節捻挫(外側側副靭帯損傷)について

足関節捻挫
2021.12.25

めぐり整体代表の菅井謙介です。いつまでも元気で、好きなことを続けてもらう身体づくりを提供することで、地元である下野市小金井への恩返しができたら幸せに思います。

詳しいプロフィール

いつもブログをお読みいただきありがとうございます。栃木県下野市にあります「めぐり整体」代表の菅井です。今回は、足関節捻挫(外側側副靭帯損傷)について書いていきます。足関節捻挫は、たかが捻挫と済まされてしまいがちですが、正しくリハビリをしないと後々に膝痛や腰痛の原因となるものです。そのあたりも含めて、書いていきます。この記事を読むことで足関節捻挫に対する理解と、足関節捻挫が原因で起こる膝痛や腰痛について理解が深まるかと思います。

足関節捻挫の重症度分類

足関節捻挫(外側側副靭帯損傷:LCL)の重症度分類は、Ⅰ度は前距腓靭帯(ATFL)あるいは踵腓靭帯(CFL)の微細損傷あるいは部分断裂、Ⅱ度がATFLあるいはCFLの完全断裂(単独症状)、Ⅲ度がATFLおよびCFLの完全断裂です。Ⅲ度損傷の場合に、保存療法と手術療法のどちらを選択するかについては意見が分かれています。

処置の流れ

足関節捻挫を生じた場合、急性期にはRICE処置(安静+圧迫+冷却+挙上)を行い、浮腫管理を徹底します。受傷後3週までは損傷靭帯の延長に留意するととのに軟部組織間での癒着予防に努めます。4週以降は十分な可動域の改善、筋力改善、固有感覚の回復を図りジョギングなど軽い運動から徐々に負荷を高めていきます。

足関節捻挫に特徴的な理学所見

スポーツ活動やトレーニングでの発生頻度が最も高いのは足LCL損傷です。(スポーツ障害の15%~20%)足LCLは、ATFL、CFL、PTFLの3つの靭帯からなります。最も損傷を受けやすいATFLは関節包靭帯であり、受傷後に後足部外側下縁に皮下出血がみられる場合は関節包と共に断裂しています。足LCL損傷の多くは足関節内反捻挫の際に発生します。しかし、足関節内反捻挫ではLCL以外の損傷を合併している場合も多いので他部位の損傷にも注意が必要です。

足関節捻挫の影響

足関節捻挫は靭帯損傷です。靭帯は推奨される修復期間がありますので、その期間は正しく管理・リハビリしていくことが望ましいです。修復期間を無視して運動を再開したり、特に処置をしないまま競技復帰すると、当然再発の恐れがあり、足関節の不安定性が残存します。靭帯は修復されていない、もしくは、正しくリハビリをしていませんので、足関節のはまりが悪くなったり(グラグラしたり)、力が出なくなったりしています。その状態が続くと偏平足や外反母趾、捩じれなど足の不具合に繋がり、膝や腰にまで影響を及ぼします。

おわりに

足関節捻挫はたかが捻挫と判断され、正しく処置がされないケースもあり、足関節の不安定性が形成されます。アスリートが調子を崩すきっかけになるのも足関節の捻挫が多いと言われています。体の土台である足関節に不具合が生じると全身に影響を与えてしまいますので、しっかり治すことをお勧めします。

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