対応症状

下腿外旋アライメントにより生じる後脛骨筋腱炎について

後脛骨筋腱炎
2022.01.09

めぐり整体代表の菅井謙介です。いつまでも元気で、好きなことを続けてもらう身体づくりを提供することで、地元である下野市小金井への恩返しができたら幸せに思います。

詳しいプロフィール

いつもブログをお読み頂きありがとうございます。栃木県下野市にあります「めぐり整体」代表の菅井です。今回は足の内側に痛みが出る後脛骨筋炎について書いていきたいと思います。大きく分けて2パターンありますが、今回はその1つの下腿外旋を伴うものを書きます。この記事を読むことで、後脛骨筋腱炎に対す理解と対策を知ることができます。

下腿外旋アライメントとは

まず下腿とは、膝下のスネにあたる脛骨と腓骨のことを指します。外旋は外に向いているという意味です。ですので、下腿外旋は膝下が外に向き過ぎている状態でつま先も外を向いています。問題になるのが、大腿骨(太ももの骨)との捻じれがある場合です。分かりやすく、がに股のように、太ももと下腿が両方外旋していれば、そこまで大きく膝の捻じれは起きませんが、大腿骨の外旋が少ない場合は、下腿との捻じれが生じます。

後脛骨筋腱炎とは

後脛骨筋腱炎とは、足関節内側に痛みが生じます。今回ご説明するものは、足関節内側に位置する後脛骨筋腱が下腿の捻じれ、つま先が外を向くtoe outにより、過剰な牽引ストレスが加わり発生するものです。

下腿外旋に伴う後脛骨筋炎は、下腿外旋アライメントに伴うtoe out荷重が引き起こす動的アライメントの変化や足部に加わる機械的ストレスが発生し疼痛を生じます。下腿外旋に伴うtoe out荷重は、後足部への過度な回内・外旋ストレスを生じ、ショパール関節での舟状骨の落ち込み(足アーチの低下)、ならびに楔舟関節の外転が強制されることになります。その制動として後脛骨筋が持続収縮して抵抗することで腱炎もしくは、付着部炎が生じます。

アプローチ

この場合の問題は、下腿外旋の捻じれ、足部アライメント不良にあります。下腿外旋は、大腿骨に対する下腿内旋方向の可動域を回復していきます。制限しているものは、外側ハムストリングスや大腿筋膜張筋の硬さなので取り除いていきます。

足関節は、多くの場合、背屈制限もありアライメント不良を助長しています。足関節の筋肉に対してアプローチを行い柔軟性、筋力を回復させることでアライメント不良を改善していきます。

荷重が内側、もしくは外側に偏り過ぎてしまうことのないように修正し、母趾でしっかり蹴れるようにしていきます。

おわりに

いかがでしたでしょうか?今回は、下腿外旋を伴う後脛骨筋腱炎について書いてみました。問題は、下腿の捻じれ、つま先が外を向くtoe out、足関節のアライメント不良にあります。最低限、そこから修正していき症状の改善を図りますが、症状が残る場合は、骨盤アライメントなどを確認して必要があれば介入していきます。

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