対応症状

モートン病について

モートン病
2022.01.15

めぐり整体代表の菅井謙介です。いつまでも元気で、好きなことを続けてもらう身体づくりを提供することで、地元である下野市小金井への恩返しができたら幸せに思います。

詳しいプロフィール

いつもブログをお読みいただきありがとうございます。栃木県下野市にあります「めぐり整体」代表の菅井です。今回はモートン病について書いていきます。馴染みのない病名かと思いますが、症状は足の足趾への放散痛が主になります。足のアーチが崩れている方や登山など長距離を歩く方に出ている印象があります。この記事を読むことで、モートン病に対する理解と対処法を知ることができると思います。

モートン病について

モートン病の主症状は、荷重時や歩行時における足趾への放散痛です。前足部横アーチの低下によって生じる中足骨頭、深横中足靭帯、腱膜で構成されたコンパートメントの狭小化と、歩行時の足趾伸展による総底側趾神経の牽引とが病因として挙げられています。アプローチには、前足部横アーチ保持を目的とした足底板やアーチのトレーニング、股関節・体幹の筋力トレーニングが重要になります。

病因を詳しく解説

内側および外側足底神経から分岐した総底側趾神経が、中足骨遠位部で深横中足靭帯と中足骨頭および腱膜で形成されるトンネル内にて絞扼されることによって生じる絞扼性神経障害です。簡単に言いますと、足裏にも神経が走行しているのですが、足のアーチが崩れたりすることで、足裏にある神経が絞扼されて症状が生じるということになります。

主症状は、荷重時における足趾の放散痛ですが、しばしば安静時痛や足趾の知覚障害を生じることもあります。理学所見では、中足骨頭間のTinel兆候を確認します。(トントンと指で叩くと放散痛が出ます)一般的に第3~第4趾間に多いですが、臨床的には他の足趾間でも誘発されることもありますので所見を取る必要があります。また、横から足をグッと圧迫すると中足骨頭間が狭窄するため神経が圧迫され。症状が誘発されることもあります。前足部横アーチが低下している場合に多くみられます。(外反母趾などで、足の横幅が広い方)

一般的な治療法は、局所注射と前足部横アーチの保持を目的とした足底版です。他に、アーチ保持のためのトレーニングや股関節・体幹の強化を図ります。

前足部横アーチとモートン病の関係

前足部横アーチは中足骨部で形成されるアーチです。前足部への荷重により横アーチは低下しますが、このとき第一中足骨は内転しながら回外します。一方、第四・五中足骨は外転しながら回内します。第二中足骨は楔状骨により形成されるほぞにより固定されており、第三中足骨とともに靭帯結合が強固であることから、回旋の動きはありません。

前足部横アーチを保持する主要な筋は、母趾内転筋・母趾外転筋・短母趾屈筋・短趾屈筋です。これらの筋力強化も重要になります。

どう施術していくか

前足部横アーチの低下は、踵のバランスが崩れることでも起こります。そしてそれは、膝の捻じれや骨盤の歪みが生じることでも起こります。ですので、足だけを診ることはほとんどありません。骨盤から下肢を総合的に診ていき、足のアーチが崩れないように調整していきます。そして筋力強化を図り、体の軸を作っていくことで足に負担のかかりにくい状態を目指していきます。

おわりに

いかがでしたでしょうか?今回は馴染みのないモートン病について書かせていただきました。なかなか治らない場合は手術するケースもあるようですが、まだその経験はありません。これまでの方は治ってきました。ただ、リウマチなどの変形が強い方は難渋した記憶がります。お困りの方は、まずはリハビリか、専門家に診てもらって体の調整をしてみてください。

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