対応症状

足根管症候群について

足根管症候群
2022.01.24

めぐり整体代表の菅井謙介です。いつまでも元気で、好きなことを続けてもらう身体づくりを提供することで、地元である下野市小金井への恩返しができたら幸せに思います。

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いつもブログをお読みいただきありがとうございます。栃木県下野市にあります「めぐり整体」代表の菅井です。今回は、足根管症候群について書いていきます。臨床的に、スポーツ選手や足関節の術後、足首の可動域制限が強い人に現れる傾向があると感じています。症状は、足関節内側や足底に現れますが、腰からの症状との鑑別が必要になります。この記事を読むことで、足根管症候群に対する理解と対処法を知ることができると思います。

足根管症候群に関する整形外科的知識

足部の末梢神経障害は、絞扼性神経障害が多く、その代表的なものとして足根管症候群があげられます。足根管症候群においては、腰椎疾患を原因とした疼痛や知覚障害、代謝障害による抹消神経障害との鑑別が必要です。足部の絞扼性神経障害として代表的なものには、母趾外転筋部で内外側足底神経が障害される遠位足根管症候群や、伸筋支帯で覆われる前方区画内で深腓骨神経が障害される前足根管症候群、足趾間で底側趾神経が障害されるモートン病などがあります。足根管症候群は足根管内で、脛骨神経またはその分枝である内側足底神経、外側足底神経、内側踵骨枝の障害により生じます。足部に生じる神経障害については、さまざまな病態が存在するため適切な対処をする必要があります。

足根管症候群について

足根管症候群は、足関節骨折や靭帯損傷の外傷に合併するものや占拠性病変、炎症性変化、足関節の運動による生体力学的要因出現すると考えられています。症状は、足関節内側や足底にかけての疼痛や痺れが出現し、ときに支配神経領域の筋力低下を引き起こします。立位や歩行により症状が悪化し、安静により軽快することが多いです。診断として、足趾・足底の感覚障害の範囲を検討し、それが神経支配領域に合致し、さらにTinel徴候と圧痛を認めれば足根管症候群と診断されます。また、徒手的に足関節最大背屈、足部回内、足趾伸展位で保持させるテストも有用で痛み、痺れが出現するものを陽性とします。保存療法に抵抗する場合は手術療法が検討されます。

アプローチ

足根管は、内くるぶしから踵骨に向かう屈筋支帯に囲まれた部位で、その中に長母指屈筋、長趾屈筋、後脛骨筋、脛骨神経、後脛骨動静脈が通過します。そこでの絞扼性神経障害ですので、屈筋の緊張や滑走不全、浮腫、足部アーチの状態が症状の出現に大きく関わります。アプローチとしては、屈筋腱の滑走性改善、浮腫みの改善、足関節・足部のアーチの改善を図ります。特に、立位や歩行における足関節・足部アライメントの変化は大きく関わりますので、足関節のみでなく全体的なバランスの取れた状態を作っていきます。

おわりに

いかがでしたでしょうか?今回は足根管症候群について書いていきました。腰からの問題と区別することが必要ですので、適切な対処が求められます。また、どの部位での絞扼性神経障害であるのかを判断する必要があります。足の屈筋腱を緩めたりするのですが、神経も近くを走行しており悪化するリスクもありますので、自己判断で行うのではなく専門家にアドバイスを求めることをお勧めします。

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