対応症状

女性に多い変形性股関節症について

股関節
2021.06.13

めぐり整体代表の菅井謙介です。いつまでも元気で、好きなことを続けてもらう身体づくりを提供することで、地元である下野市小金井への恩返しができたら幸せに思います。

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いつもブログをお読み頂きありがとうございます。「歩くと股関節が痛い」「歩き始めに股関節が痛む」というお悩みの方も多いのではないでしょうか?今回は、女性に多い変形性股関節症についてご説明していきたいと思います。このブログを読むことで、変形性股関節症についての理解と、リハビリの進め方について学ぶことができます。

変形性股関節症の病期分類

変形性股関節症は一次性と二次性に分類され、日本では先天性股関節脱臼や臼蓋形成不全に起因する二次性股関節症がほとんどです。病気分類は一般的にレントゲン像で確定されますが、前期、初期、進行期、末期の4段階に分類されます。関節のすき間、関節の構造、臼蓋(骨盤側)及び骨頭(大腿骨側)の変化が、末期になるにつれ悪化していきます。しかし、痛みの程度と変形の程度は必ずしも一致しないとされています。

骨盤傾斜の違いと股関節安定性の関係

骨盤と股関節は、構造上の特性があります。それは、骨盤の傾斜によって股関節が安定したり、不安定になったりすることです。構造上、骨盤が前傾(反り腰のような姿勢)すると、股関節は安定し、骨盤が後傾(猫背のような姿勢)すると、股関節は不安定になります。不安定な状態になると、なんとか安定させようと股関節周囲の筋肉が過剰な収縮(過剰に力が入っている状態)を起こし痛みを引き起こします。変形性股関節症の発症には股関節のみではなく骨盤や背骨の姿勢も深く関係することになります。

変形性股関節症に対する施術

変形してしまった股関節、つまり骨を、元に戻すことは誰にもできません。関節や骨をも元通りにするのであれば手術しかありません。リハビリや施術をする目的は、痛みの緩和と進行を遅らせることが目的になります。まずは、変形や痛みによって、股関節周りの筋肉が緊張してることが多いため、緊張を緩和していきます。その結果、可動域が改善したり痛みが軽減したりします。股関節周りの筋肉の緊張が整っていないと、関節が上手く動かないため、最初にバランスを整えます。

筋力や姿勢の影響

多くの場合、股関節周囲の筋肉に筋力低下があります。痛みによってかばった歩きをしていたり、痛みによって力が入らなくなっていることも少なくありません。その結果、さらに痛みを助長し、悪循環に陥っていますので、筋力のバランスも戻していきます。また、骨盤の傾斜や姿勢も股関節に影響を与えますので、整えていきます。姿勢が偏っていると、股関節に対する荷重量やストレスも偏りますので、肩の高さや捻れも整えてあげると、痛みが軽減する場合も多いです。

まとめ

・股関節の変形と痛みの程度は一致しない。

・変形は元に戻すことはできない。

・骨盤の傾斜や姿勢は、股関節に影響を与える。施術では姿勢も調整する。

・股関節周囲の筋肉の緊張を整えると痛みと可動域の改善が期待できる。

・偏った筋力のバランスを整えると痛みの改善が期待できる。

・施術やリハビリは、進行を遅らせることが期待できる。

いかがでしたでしょうか?今回は女性に多い変形性股関節症について記載してみました。

すぐに手術ができない方や、手術しないでいたい方は、我慢をせずに施術を受けて欲しいと思います。

引用図書 関節機能解剖学に基づく整形外科運動療法ナビゲーション

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