対応症状

足の付け根(鼠径部)の痛みの原因はこれかも?

鼠径部痛
2021.09.14

めぐり整体代表の菅井謙介です。いつまでも元気で、好きなことを続けてもらう身体づくりを提供することで、地元である下野市小金井への恩返しができたら幸せに思います。

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足の付け根に痛みがある方、多いですよね?階段や車の乗り降り、歩きなどで痛む傾向があるようです。今回は、足の付け根(鼠径部)の痛みについてご説明していきます。

以前も書きましたが、鼠径部痛には様々な原因が考えられます。今回は、腰からの問題と、付け根に問題がある場合を書いていきます。この記事を読むことで、鼠径部痛に対する理解が深まり、何をしたらよいのか分かるようになると思います。

鼠径部ってどうなってる?

鼠径部という場所は、足の付け根、つまり股関節の前側になります。

その場所は多くの筋肉や動脈、静脈、神経が集まり走行しているため、何かとトラブルの原因になりやすい場所です。ここで大切になるのが、大腿神経です。大腿神経も動脈・静脈と並んで鼠径部にあり、鼠径部全体が硬くなることで大腿神経がストレスを受け、痛みを出すことがあります。

大腿神経がストレスを受ける?

鼠径部の筋肉に硬さがあると大腿神経を刺激して痛みを出すことがあります。

大腿神経は、腸腰筋という股関節の筋肉の前側に位置します。そして、大腿神経の前側には鼠経靭帯という靭帯があります。つまり、大腿神経は腸腰筋と鼠経靭帯に挟まれた格好になっています。猫背のように姿勢が悪くなったりすると、大腿神経の下にある腸腰筋が硬くなり筋内圧があがり、大腿神経を鼠経靭帯との間で圧迫され絞扼する現象が起きます。これによって、痛みを引き起こします。

腰からの問題か?鼠径部の問題か?

腰からの問題は、腰椎椎間板ヘルニアです。ヘルニアでも大腿前面の痛みが生じることがあります。ですので、どこからくる痛みなのか判別が必要になります。

ヘルニアの場合は、後屈や前屈で痛みが増強します。体を動かすときに、骨盤を固定した状態だと痛みがどう変化するのか、同じなのか、腸腰筋をリラックスさせるとどうなのか。大腿神経の場合は、体を後ろに倒したり、股関節を伸ばしたりすると痛みが増強します。ですので、動いたときに股関節が動かないようにしたらどうか、といった検証を繰り返して、問題の場所を特定していきます。

大腿神経の問題に対してどうするか?

大腿神経への刺激に対して、やるべきことは大きく2つあります。それは、①腸腰筋のリラクゼーション②大腿神経の滑走性改善です。①を自分で行う場合は、骨盤の内側に指を滑り込ませて腸腰筋を圧迫したり、ボールを使って解したりすることが有効です。②は股関節を後ろに伸ばすことです。腸腰筋を緩めた後に、ストレッチで鼠径部を伸ばしてあげると、大腿神経の滑走性が改善していきます。痛みがきつい場合は、膝の曲げ伸ばしを入れるといいと思います。

まとめ

・鼠径部の痛みの原因に、腰椎椎間板ヘルニアと大腿神経への刺激がある

・腸腰筋が緊張すると大腿神経はストレスを受ける

・2つを鑑別するには骨盤や股関節を固定したり、腸腰筋を緩めたりして症状の変化をみる

・大腿神経のストレスを減らすには、腸腰筋のリラクゼーションや、大腿神経の滑走性改善が有効

いかがでしたでしょうか?今回は鼠径部痛の2つのパターンについてご説明しました。

専門的な知識のある方でしたらご自身で対応可能ですが、知識がない方は、間違えると悪化することも考えられるので、専門家か医療機関を受診してくださいね。お困りの方はご連絡お待ちしております。

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