対応症状

膝の外側が痛い!腸脛靭帯炎について

腸脛靭帯炎
2021.08.02

めぐり整体代表の菅井謙介です。いつまでも元気で、好きなことを続けてもらう身体づくりを提供することで、地元である下野市小金井への恩返しができたら幸せに思います。

詳しいプロフィール

いつもブログをお読みいただきありがとうございます。

今回は、膝の外側の痛みを引き起こす腸脛靭帯炎について書いていきます。

分かりやすいところですとO脚の方に多い印象です。

このブログをお読みになることで、腸脛靭帯炎について解剖学的な理解とアプローチ方法について知ることができると思います。

腸脛靭帯のとは?

腸脛靭帯は大腿部の外側にある組織です。それは、股関節の大殿筋や中殿筋との筋膜的なつながりがあります。ですので、お尻の筋肉が硬くなっても、大腿外側にある腸脛靭帯は緊張して硬くなります。腸脛靭帯は膝関節をまたいで、脛骨(スネ)の外側に付着します。痛みが出る原因は、腸脛靭帯と大腿骨との間で過度の摩擦が生じることと言われています。

腸脛靭帯炎の特徴

腸脛靭帯炎は、大腿骨と腸脛靭帯との間で過度の摩擦が生じることで起こる疾患です。長距離のランニングやサイクリング、ジャンプ系の運動を多く行う方に多くみられる障害です。O脚や内股、膝の捻じれなどが関与するとされています。特に、体重が外側にかかる傾向があり、それを腸脛靭帯で支えて安定させているため、緊張が強くなり痛みに繋がっている印象があります。

アプローチについて

患部の腸脛靭帯に対するアプローチは筋膜リリースを用いて、緊張を整えていきます。また、腸脛靭帯と直接的・間接的に筋膜的な繋がりのある、大殿筋、中殿筋、小殿筋、外側広筋、大腿二頭筋、腓骨筋など、簡単にいうと体の外側にある組織に対して緊張を整えるようにアプローチをかけていきます。しかし、これだけでは不十分で再発の恐れがあります。

そもそも、腸脛靭帯炎になってしまった原因は、荷重が外側に過度にかかり腸脛靭帯に負担がかかっているからです。体幹や股関節周囲筋に弱さがあると、荷重が外側にかかってしまい腸脛靭帯の負担になります。つまり、外側に荷重がかからないように体全体を整えることと、トレーニングを行い体の軸を安定させていくことが大切になります。これをしないと、腸脛靭帯炎は再発します。

まとめ

・腸脛靭帯は骨盤や股関節から膝関節の外側に付着する組織。

・股関節周囲の大殿筋や中殿筋と筋膜的な繋がりがある。

・腸脛靭帯の緊張を整えるには、体の外側のラインを整える必要がある。

・整えるだけでは再発する。なぜ腸脛靭帯に負担がかかってしまったのかを評価し、トレーニングが必要であれば動作改善のためのトレーニングを行う。

いかがでしたでしょうか。腸脛靭帯炎はよく遭遇する病名ですが、再発する方も多く、再発してからうちに来る場合もあります。再発の場合、ほとんどの方がトレーニングをしていません。ケアをして整えるだけでは不十分なこともありますのでご注意ください。体を安定させるトレーニングを行いましょう。

LINEでのお問合せはこちら

ご予約以外のご連絡・ご相談に限り、LINEからのお問合せをお受付しております。

TOP