対応症状

半月板縫合術後の運動療法について

半月板損傷
2021.11.01

めぐり整体代表の菅井謙介です。いつまでも元気で、好きなことを続けてもらう身体づくりを提供することで、地元である下野市小金井への恩返しができたら幸せに思います。

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いつもブログをお読みいただきありがとうございます。今回は、半月板縫合術後の運動療法について書いていきたいと思います。膝が痛い人の中に、半月板に問題がある人も多く、手術をする場合は、半月板切除術か縫合術になります。簡単にお伝えすると、痛んだ半月板を取り出すか、痛んだ箇所を縫うかということです。今回は縫うお話です。このブログを読むことで、半月板の理解、半月板損傷の種類、術後の運動について知ることができると思います。

半月板について

半月板は、膝関節の中に存在します。その役割は、荷重負荷の分散や衝撃吸収、関節適合性の増加になります。半月板は、膝関節の動きに合わせて数ミリ単位で動きます。内側半月板と外側半月板の2つあるのですが、内側半月板より外側半月板の方が、よく動きます。半月板を損傷すると、動いたときに引っ掛かりを感じたりします。半月板の血液供給は外側1/3は供給ありですが、中央部は血液供給がありません。血液供給がされなければ修復もされませんので、損傷した場所によっては切除術が選択されます。

半月板損傷の種類

断裂の種類として、縦断裂、横断裂、バケツ柄状断裂、水平断裂、弁状断裂があります。内側半月板は縦断裂、バケツ柄状断裂が、外側半月板では円盤状半月損傷(生まれながらにして半月板が円盤状)が多いとされます。症状としては、関節の痛み、引っ掛かり、膝くずれ(ガクッと力が抜けて膝が折れる)があります。

半月板損傷の手術

半月板損傷の手術は大きく分けて切除術か縫合術になります。縫合術は、半月板の修復を目的としているため基本的には血行の存在する外側で、かつ縦断裂であることが条件となります。縦断裂以外の断裂は、切除術が適応になります。切除術後は、変形性膝関節症に移行する割合が高くなりますので、しっかりリハビリすることが大切になります。

半月板縫合術後のリハビリ注意点

関節鏡での手術では膝蓋下脂肪体を貫くことにより、術後に線維化に伴う拘縮やそれに起因する疼痛を生じやすいです。術後の痛みでお皿の下が痛い場合、膝蓋下脂肪体の問題が考えられます。脂肪体による痛みを改善するには膝のお皿をしっかり動かすこと、筋収縮によって動かせることが重要になります。膝の曲げ伸ばしに伴うお皿の動きや、左右に動く動きを回復させることで、脂肪体の柔軟性を獲得でき痛みが改善していきます。

まとめ

・半月板は膝関節の中にあり荷重分散、衝撃吸収、関節適合性の増加が役割

・半月板の縫合は血行のある外側の損傷で縦断裂

・半月板損傷の場合、痛みの他に曲げ伸ばし時の引っかかり、膝くずれがある

・術後では膝蓋下脂肪体の柔軟性低下による痛みが起こりやすいので注意が必要

いかがでしたでしょうか?簡単ではありますが、半月板損傷と術後について書いてみました。特に最後の、お皿の下が痛いケースでは膝蓋下脂肪体の柔軟性がなくなって起こっています。これは手術をしていない方でも起こることです。膝の可動域やお皿の可動域を回復させていくことで柔軟性も改善していきますので痛みは取れていくことがほとんどです。

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