対応症状

半月板インピンジメントによる膝屈伸時の痛みについて

半月板損傷
2021.11.28

めぐり整体代表の菅井謙介です。いつまでも元気で、好きなことを続けてもらう身体づくりを提供することで、地元である下野市小金井への恩返しができたら幸せに思います。

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いつもブログをお読みいただきありがとうございます!栃木県下野市にあります「めぐり整体」代表の菅井です!膝に痛みを抱える人は多いですよね。特に膝の曲げ伸ばしで痛いという声を多く聞きます。その中でも今回は、半月板インピンジメントによる膝関節痛について書いていきたいと思います。この記事を読むことで、半月板による膝関節痛の理解が深まり、対策も知ることができると思います。

半月板は動くもの

半月板は膝関節内にあるクッションのようなものです。内側と外側に1つずつあり、それぞれ形状や可動量が異なります。半月板は、膝関節の形状や靭帯、筋肉などにより可動性があります。つまり、膝関節の動きに伴い半月板も動くということです。その中で、関節の動きなど何か異常があると半月板が挟まる(インピンジメント)といったことが起こります。

半月板の前方移動

半月板の前方移動に関与する主な張力伝達組織として、内側・外側の半月膝蓋靭帯、膝横靭帯、後斜靭帯、半月大腿靭帯に加え膝蓋下脂肪体が重要となります。

半月板の前方移動のメカニズムは、筋収縮による伸展機構の緊張と関節構造に伴う膝蓋骨の前方への押し出しにより①内側・外側の半月膝蓋靭帯を介してそれぞれの半月板を前方へ引くこと②膝蓋靭帯の前進と共に膝蓋下脂肪体も前方へと引かれ、このときの張力が膝横靭帯を介して内・外側半月板を前方へ引くこと③半月板後方に位置する後斜靭帯、半月大腿靭帯の緊張による押し出し作用により前進する、ことが考えられています。

半月板の後方移動

半月板の後方移動に関与する主な軟部組織としては、半膜様筋、膝窩筋、後斜靭帯、半月大腿靭帯が挙げられます。半月板の後方誘導メカニズムは、膝屈曲に伴う膝蓋靭帯の後退をベースに①半膜様筋の収縮による内側半月板の後方への引き出し②膝窩筋の収縮による外側半月板の後方への引き出し③屈曲に伴う後斜靭帯、半月大腿靭帯に緩みにより形成されるスペースへの移動が考えられています。

外側半月板は内側半月板に比べて移動量が大きく、深屈曲位においては外側半月板は脛骨より亜脱臼するという特徴があります。

膝の曲げ伸ばしによる痛み

膝の屈伸に伴い半月板も動きますので、動きが制限されることで痛みが誘発されることがあります。膝を伸ばしたときは前方に、膝を曲げた時は後方に動きます。膝を伸ばしきったときに痛いのであれば、半月板の前方移動が制限されている可能性があり、正座のように膝を深く曲げた時に痛いのであれば半月板の後方移動が制限されている可能性があります。半月板の移動は、関節・膝蓋骨・靭帯・脂肪体・筋肉が正しく機能して動くものですので、制限しているものを評価して、正しく動くようにしてあげれば改善する可能性が高くなります。

いかがでしたでしょうか?膝の曲げ伸ばしによる痛みで、関節構造に重度の変形がない場合であれば、多くの場合は改善していきます。改善には、関節・膝蓋骨・靭帯・脂肪体・筋肉に対してアプローチしますので、細かい操作が必要になります。お困りの場合は、専門家にご相談することをお勧めします。

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