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産後によく起こる腰痛はとは?仙腸関節性腰痛!

腰痛
2021.03.01

めぐり整体代表の菅井謙介です。いつまでも元気で、好きなことを続けてもらう身体づくりを提供することで、地元である下野市小金井への恩返しができたら幸せに思います。

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「産後から腰痛がある」「産後から骨盤の捻れや肩の高さが違う」などのお悩みがある方も多いと思います。実際に、うちの整体にも同じようなお悩みの方が来られています。これは、仙腸関節という骨盤の関節が関係している場合が多いです。今回は、産後によく起こるとされている仙腸関節性腰痛についてご説明していきたいと思います。

仙腸関節ってどこ?

仙腸関節は、骨盤にある関節です。そもそも骨盤は、左右の寛骨と真ん中の仙骨の、大きく分けて3つの骨で構成されています。その3つの骨が繋がる場所を仙腸関節といいます。仙腸関節は、靭帯や関節包という組織によって繋がり、体幹や股関節の筋肉によって支えられえています。

どうして痛いの?

仙腸関節は滑膜関節であり、その関節を繋ぐ関節包には痛みを感じる受容器である侵害受容器が多く存在します。ですので、そもそも痛みを感じやすい場所と言えます。出産では、ホルモンの関係もあり骨盤が広がりやすく、また、仙腸関節を支えている体幹や股関節の筋肉が落ちてしまうため、仙腸関節が不安定になったりします。それが原因で、痛みやズレが生じてしまうことがあります。

前屈で痛い?後屈で痛い?両方とも痛い?

仙腸関節性腰痛にも、前屈で痛い場合、後屈で痛い場合、両方とも痛い場合があります。理由は、仙腸関節は色々な方向に動く関節であり、動作によってストレスのかかり方が異なるからです。また、人によっては下肢が痛く感じる場合もあります。痛みの出る場所は、腰の下の方だったり、お尻に近いところだったりします。ピンポイントで〝ここ〟と指をさせる場合もあります。

どうすれば良くなるの?

多くの場合は、筋肉のアンバランスによって仙腸関節にズレが生じている状態なので、筋肉のアンバランスを修正することで関節の位置関係を戻していきます。体幹や股関節の筋肉で、仙腸関節の安定に関わるとされている大臀筋下部線維、腹横筋、内腹斜筋、胸腰筋膜、広背筋、多裂筋などの筋機能を評価して、問題があれば運動療法によって筋機能を改善していきます。多くの場合、上記の筋肉に使えていないものがあり、それを補うようにして、股関節や腰の筋肉が緊張した状態となってアンバランスやズレが生じていますので、併せて整えていきます。

自分でできることはある?

仙腸関節性腰痛の場合は、股関節のストレッチなどをすると逆に痛みが増す場合もあるので自己判断でストレッチをするのはお勧めできません。理由は、仙腸関節が不安定だからこそ、股関節を硬くしてかばっていることもあり、股関節のストレッチでかばっている筋肉を緩めてしまうと、より不安定になることもあるからです。一番は専門家に診てもらい判断するのが良いですが、自分で行って差し支えがないものとして、呼吸運動が挙げられます。

お腹に力を入れずにお腹をへこませられますか?

これは、仙腸関節の安定性に関わるとされる腹横筋の機能がわかります。

①鼻から息を吸って、鼻から息を吐く。

②息を吐いた時に、お腹をへこませる。

③肋骨が上に開いたり、みぞおちやお腹の表面の筋肉が硬くならないように息を吐きお腹をへこませられるか試す。

これはどの姿勢でも関係なくできてほしいです。息を吐いてお腹をへこませた時に、お腹にグッと力が入り固まってしまったり、肋骨を上に開かせないとお腹がへこまない場合は、腹横筋を使えていない可能性があります。上手にできない場合は、練習してみてください。

まとめ

・産後の仙腸関節性腰痛は多い。

・そもそも痛みの出やすい部位である。

・骨盤のズレは筋肉のアンバランスによる問題がある。

・自己判断でストレッチなどはしない方が良い。

・仙腸関節を安定させる筋肉を使えていない場合が多い。

・筋肉のアンバランスを修正し、使えていない筋肉を使わせていくと改善していく可能性が高い。

いかがでしたでしょうか?今回は、仙腸関節性腰痛について記事を書いてみました。痛みの出やすい関節なので、産後でなくても普通に痛みは出ますのでご注意ください。特に自分で行うことはお勧めできないので、気になる方は専門家に診てもらってくださいね。

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